【宝塚市】中山寺近くに須恵器が大量出土した登り窯の遺跡があったらしい。9/24まで資料を展示中
宝塚市立小浜宿資料館のミニ企画展が、2023年4月から新しくなっています。
現在展示されているのは、「勅使川(ちょくしがわ)窯跡遺跡」についてです。
勅使川は、中山寺の東側を流れる川で、窯跡は川の東側、今の中山台1丁目にあたりますが、1966(昭和41)年、現地の宅地開発が計画されたために発掘調査が行われました。
この辺りは丘陵地ですが、その斜面を利用して作られた、半地下式の登り窯だったそうです。
窯跡というだけあって、セメント袋で140袋分という大量の須恵器片が出土したようです。
須恵器は、古墳時代から奈良・平安時代にかけて作られていた容器ですが、この窯も7世紀末から8世紀頃のものと見られています。
飛鳥時代から奈良時代に移る頃ですね。
まとまった量の器を作るということは、それを使用するだけの人々や活動があったということが想像できます。
この時代は、すぐ近くにある中山寺が創建された頃でもありますので、この辺りも意外と拓けていたのでしょうか。
期間 2023年4月1日(土)~9月24日(日) ※月火休館
時間 10:00~15:00(最終入館~14:45)
場所 宝塚市立小浜宿資料館 特別展示室
貴重な展示ですので、ぜひご覧ください。
▼宝塚市立小浜宿資料館