【宝塚市】今日は終戦記念日。宝塚大劇場に宝塚海軍航空隊があったこと、そこにたくさんの少年たちが暮らしていたことを知ってください
2020年8月15日、75回目の終戦記念日を迎えました。
忘れてはならない、と口にするのは簡単ですが、戦争の何を知っているかと問われると、簡単に答えられるものではありません。
まずは、今暮らしているこのまちにも戦争があったことを知っておきたいですね。
例えば、宝塚大劇場は、接収されて宝塚海軍航空隊として使われていました。
その跡地を示す記念碑が建てられています。
記念樹、と書かれていますが、記念樹は今は無さそうです。
この碑が建てられてから、大劇場も建て替わり、最近は隣で宝塚ホテルが建設されていたりしてずいぶん形も変わりましたから、場所も移動しているかもしれません。
宝塚海軍航空隊は、まず1944年8月15日に滋賀海軍航空隊宝塚分遣隊として発足し、その後、1945年3月15日に独立しました。
海軍航空隊、というと飛行機乗りたちがたくさんいたようなイメージですが、ここは、海軍飛行予科練習生の教育機関として使われていました。
飛行機にあこがれた中高生くらいの年齢の少年たちがたくさん入隊してきましたが、終戦間近の戦局の悪くなっていた頃ですから、乗る飛行機ももうあまり無く、教育を受けるよりも土方仕事ばかりになり、卒業できても人間魚雷「回天」などに回された人も多かったそうです。
記念碑は大劇場のフリーゾーンにありますので、開演中は自由に入って見ることができます。
現在、宝塚大劇場は8月31日まで休演が決まっていますが、再開した折にはぜひ近くでご覧になってください。
記念碑はバウホールと宝塚ホテルとの間あたりにあります。